ネットで簡単にアウトプットができる時代になって、「60点でもいいから次々に出せ」という風潮があります。それに合わせてか60点主義みたいな単語も出てきて、とにかく量をこなすことが良いことと思われる世の中になりつつあります。自分もこのブログで60点な記事を次々に出しているので、とにかくアウトプットしながら成長していく今の世の中に乗っかっているのは認めざるを得ません。
しかし、忘れてはいけないことが1つ。それは、自分が作ったものを最初に採点するのは自分であること。そして、他人が見た時に自分と同じ点数をつけてくれるとは限らないということです。つまり、自分で60点と思っているものが他人から見た時に何点になるか、そこを意識しないでアウトプットし続けるのは危険だということです。
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自己評価の60点、他人から見たら何点?
例えばこの写真、焦点が全く合っていないし、何を写したいのかさっぱりわかりません。でも、写真を撮り始めたばかりの人だったら、自分の中で60点をつけて公開するかもしれません。
当然、この写真を見た人はろくな点数を付けないでしょう。速攻でウィンドウを閉じる人が続出するだけでなく、「なんで公開したし」「時間返せ」「芸術だと言われても許容できない」といった辛辣なコメントを残して去っていく人も出てきそうです。60点以上を付ける人はほとんどいないでしょう。
この後、この写真をアップした人が「60点主義」だけを大事にして、同じような写真を次々にアップしていったらどうなるか?もう結果は見るまでもなく、誰もアクセスしてくれないブログの一丁上がりとなります。毎日毎日、誰も見てくれないフォトブログを更新するモチベーションを保つのは難しいので、早々に閉鎖となるはずです。
60点のハードルを上げよう
平均点の高いコンテンツを作りたいのなら、今自分が考えている60点のハードルを上げる必要があります。今まで60点と思っていたものを世間の評価と照らし合わせ、30点、40点と点数を修正し、次はもっと良いコンテンツを作ろうと意識することが大事です。
写真の話で続きを書くとしたら、60点のハードルを上げるとしたら
・もっといいカメラを買う
・ワークショップに参加する
・有名な写真家の真似をしながら撮る練習をする
・構図を勉強できる本を買う
・flickrをはじめとしたオンライン写真共有サイトで人気の写真を見て勉強する
といった改善策が考えられます。
昨日より今日、今日より明日、常に高いレベルを目指していけば、自然と60点のハードルは上がっていくことでしょう。
60点に甘えないようにすることが大事
60点主義という言葉はとても響きが良くて、これからの時代にマッチしていると思うのですが、同時に甘えることもできる言葉だなと思います。「60点でも出せって言ったから」みたいな言い訳をしてつまらないものを出すことは誰も得をしないことですし、何よりその考え方でアウトプットすればするほど、本人がダメになっていくことでしょう。
60点で出し続けることをプラス方向に持っていくためには、60点の質を上げるためのインプットが必要不可欠。私はこのブログの記事執筆を通じて、勉強しつつ60点のハードルを引き上げていきたいと考えています。