ネットのおかげであらゆる分野で何かを始めるためのコストが下がっているのに、ネットの監視の目が怖くてできないという矛盾に陥っている現代社会。何かを始めたいと思っているけど「失敗したら何と言われるのだろう」「今書いているブログの内容が稚拙だと思われたらどうしよう」と、余計なことを同時に考えている人は多いのではないでしょうか。
そんな時に役立つキーワードがあります。それは「勘違い」。意図的でも本能的でも、良くも悪くも今は勘違いすることが大事になってきています。
勘違いして行動をするとどんなことが起きるか?今回は自分の体験も含めて書いてみようと思います。
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できると勘違いして行動すれば、壁にぶつかれる
私は現在、プログラミング未経験からiPhoneアプリを夏にリリースするという連載を書いていますが、予想通りというか当たり前ですがいま壁にぶつかりまくっています。今はクラスの作り方について何度もコードを書いて覚えているところです。
週末くらいしか勉強する時間が取れないので正直大変なのですが、勉強の中でPHPをはじめとした他の言語と同じ構文をたくさん覚えることができたので、iPhoneアプリを作ったらWebサービスの開発もできるようになるのではないかとテンションが上がっています。
こうして勉強を続けられているのは「夏までには余裕でいけるっしょ」と勘違いをして連載を始めたおかげです。勘違いのおかげで私は「アプリを作ったことがある人、ない人」の境界線に立つことができました。
何もしないよりは、勘違いでも何かを始めたほうが可能性が広がるのです。
「間違ってはいけない」という決まりはない
勘違いをして行動し続けていると、当然ながら間違ったことをしてしまうことがあります。ガジェットには誰よりも詳しいと思っている人が新発売のスマホの性能比較表を作ったら誤記があったとか、政治に精通していると思っている人が大臣の名前を間違うとか、そんなことは日常的にあります。
しかし、世の中に「間違ってはいけない」という決まりはありません。間違いは正直に認め、即時訂正すればいいだけのこと。要するになにか間違ったことをしたとしても行動を自粛する必要はないということです。
経験が少なければ間違いは多いし、多かったとしても間違いはゼロになりません。勘違いをして新しい世界に飛び込んだとしたら、間違ったらレベルアップの機会だと捉えるくらいの気持ちでスピードを緩めることなく走り続けましょう。
勘違いは現代のブルーオーシャン?
ソーシャルメディア普及の影響で監視の目があらゆるところに行き届いているせいか、ここ数年、公の場では刺激的な言葉を使わず、無難な発言に終始する人が大半となりました。
しかし、その一方で壮大な夢を語り、実現するために走り続けている人もいます。そして、最近はそんな人が脚光を浴びてきている印象です。失敗しながらも成長する姿を見せる人が少数派になったことが影響しているのかもしれません。
今、「自分は○○ができる!」と勘違いしている人。ぜひその勘違いを原動力にして新しい世界に飛び込み、失敗も成功も公開してみましょう。最初は笑われることも多いと思いますが、きっとそのうち応援してくれる人が増え、望み通りの結末を迎えなかったとしてもあなたの注目度は上がり、自分の持つ可能性が広がっていくはずです。
利口な人たちが利口なことを公開して注目を浴びる時代は終わろうとしています。勘違いこそ現代のブルー・オーシャンなのです。