やっぱりLGBTの同性愛は異常だと思うんだけど、なんで「同性愛は異常だ」と言ったらいけないの?

最近はカミングアウトする人が増えたおかげなのか、「私は○○(LGBTのいずれか)です」と自己紹介する方に会う機会が増えまして。一緒に仕事をすることも珍しくなくなりました。渋谷区で同性パートナーシップ条例が施行されたことを見ても、一定の市民権を得てきているのだなと感じています。

ただ、認知度が高まっているとはいえ、まだまだ受け入れられない人がいることは事実です。先日も海老名市議会の鶴指眞澄議員がTwitterで「同性愛は異常だ」と差別的なツイートをしたことで炎上する騒ぎがありました。

市議がツイッターに「同性愛は異常」 神奈川 NHKニュース

私もツイートを読みましたが、これは批判されてもしかたがないなという内容でした。ただ、同性愛は異常だと考えること自体は批判されるものではないと考えています。

目次

私は同姓を好きになる仕組みが理解できない

私はLGBT用語で言えばストレートの男性です。恋愛対象は当然女性になりますし、男性と付き合いたいと思うことは全くありません。

なので、同性愛は全く理解できないんですね。他の人がする分には全く問題ないのですが、自分は絶対にしたくないし、男性から付き合ってくれと言われたらどんなイケメンでも女装が似合う人でも「ごめんなさい」です。

上述のNHKニュースで鶴指議員がツイート内容を補足しているのですが、同性愛自体を否定はしていません。

鶴指議員はNHKの取材に対し、「同性愛の人たちを取り上げるマスコミの報道を批判したのだが、表現に行き過ぎた点はあったと思う。同性愛は個人の自由だと思うが、私としては受け入れられるものではなく、書き込みの撤回はしない」と話しています。

要するに「同性愛は勝手にやれ。でも私はおかしいと思う」というわけです。

で、私はこの考え方に賛成です。市議会議員がTwitterでしていい発言ではないと思いますが、個人としてこういう考え方をする分には全く問題ないんじゃないのと思います。

LGBTは逆に私たちを異常だと思っている

鶴指議員のツイートは批判の対象になり、炎上しました。たぶん批判する人たちは「同性愛が異常」と言うことが許せないのでしょう。LGBTの方からは「何が正常で、何が異常なのでしょうか?」といった問題提起もされたようです。

この批判的な空気が醸成されていく中で見過ごされている問題が一つあります。それは、LGBTの中にも“異性愛者は異常だ” と思っている人がいることです。ゲイは女性とは付き合えないでしょうし、レズビアンも男性を恋愛対象として見ていないでしょう。となると、私たちはLGBTから見て異常ということになります。

この手の問題が表に出てこないのは、LGBTの方が少数派だからでしょう。これからLGBTの数が増え、その中で発言力のある人が生まれて「異性愛は異常だ!」と言い始めるようになり、お互いに「異常だ!」と罵り合う時代がやってくるかもしれません。そうなると泥沼になるでしょう。

でも、実際に話してみれば当たり前だけど「異常じゃない」と思える部分の方が圧倒的に多い

ここまで多様性を認めようと活動されている方にとって絶望的な気持ちと激しい怒りを感じさせる内容になってしまったのですが、安心してください、ここから180度違う展開になりますよ。

冒頭に私はLGBTに属する人と仕事をすることがあると書きました。これだけ同性愛を異常だと明言しているからさぞかしうまくいっていないし衝突もあるだろうと思われると思うのですが、現実はとても良い関係を保ちつつ仕事をしています。一緒に飲みに行くこともありますし、LGBTの友達を紹介してもらうこともある程度には仲良くさせてもらっています。

同性愛者であることは仕事になんの影響もありませんし、飲み会の席でも気にする必要はありません。性の部分だけ除けばお互いフツーの人ですし、いまやっているソシャゲの話題で盛り上がったり、おすすめの映画を教え合ったりします。「襲われるかもしれない」とか、「うっかり告白されたらどうしよう」とか、一切考えたことがないです。

LGBTは特別な存在なんだ、という考え方からスタートしなければ、目の前にいる人はみんながみんなフツーの人です。ただ、恋愛対象が同性か異性かの違いがあるだけなのです。

「あなたは異常だね」と気軽に言い合える時代が早くきてほしい

ただ、私は「多様性を認めよう!」とお利口さんになることはできません。同性愛は異常だと思いますし、生物学上男性として生まれたのに「私は女性です!」と女性用トイレに入ろうとする人の思考回路も理解できません(逆ももちろんわかりません)。

一方で、LGBTに属する人が異常だとは考えていません。性に関する考えだけ相容れないだけで、あとは共通点しかありません。みんな日々食事をして、仕事をして、寝て…と、フツーの人間として生活を送っているわけです。

私は相容れない部分を先に明示して歩み寄ることが真の「多様性を認める」ことだとに考えているので、LGBTの方と話をする時に「私はあなたの性に関する考え方は全く理解できないから、あなたも私の考え方を理解できなくていいよ」と最初に伝えてるようにしています。「そんなこと言って大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、むしろその方がより仲良くなれます。みなさんもぜひ一度話してみてください。

同姓が好きか、異性が好きかなんて、味噌ラーメンが好きか、醤油ラーメンが好きかくらいのレベルの話です。味噌ラーメン派が醤油ラーメン派に「醤油ラーメンを好きになるなんて異常だ!!」と思っても、その人と金輪際関わりたくないなんて思う人はいないでしょう。

性に対する考え方もそれくらいカジュアルに、「なんで男なのに女と恋愛しないのw」「お前はなんで男好きにならないのww」と、ネタにできるくらい気軽に言いあえる時代が早く来るといいなぁと思います。まだまだ先のことだと思いますけどね。

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