Google Adsenseの新広告ユニット「モバイル アンカー広告」はメディア運営者もユーザーも得をする

まだまだ発展途上のモバイル広告。大きさはどれくらいが良いか、どこに掲載すればタップ率が上がるか…日々試行錯誤が繰り返されています。

今のところ掲載側の立場で最も支持されているのが追尾型の広告。そうです、あの一番下に常に出てくるうざったい広告のことです。誤タップによって収益が入ってくるので掲載側としては最高の広告なのですが、ユーザーからしたら邪魔でしょうがないものです。

というわけで、ユーザーを邪魔しない形での広告掲載を求めるGoogleは今までこのタイプの広告を提供してこなかったのですが、モバイル端末からの広告収益が思うように伸びていないのか、ついに追尾型の「モバイル アンカー広告」を提供することになりました。

「追尾型だけど、消せれば文句ないよね?」

今回Googleが発表したモバイルアンカー広告の最大の特徴は、邪魔だったらスワイプで消せるところです。

 「モバイル アンカー広告」は、320×50(モバイル ビッグ バナー)がスマートフォン画面の一番下に固定され、ページが上下にスクロールされても同じ位置に留まる広告ユニット。ユーザーが広告ユニットに興味がないと判断した場合、画面の左右にスワイプすることで広告を消してスペースを空けることができる。
Google、スマホ広告の表示/非表示をユーザーが選択できる「モバイル アンカー広告」 (1/1):MarkeZine(マーケジン)

現在掲載されている追尾型広告は邪魔でも消すことが出来ない憎いやつですが、モバイルアンカー広告は下図のようにスワイプすると表示されなくなるとのこと。

モバイルアンカー広告

自分はこの広告が提供開始されるという話を聞いて、「Google AdsenseはPCのサイドバーで追尾することを許さないのに、モバイルではいいのか?」という疑問と共に「PC版での追尾を認めろ」と文句を言う人が出てくるんじゃないかなと思ったのですが、その疑問にGoogleが出した答えは、「ユーザーが自分の意志で消せればいいんじゃね?」でした。

掲載側も、閲覧側も納得できる広告

「モバイルアンカー広告」の登場により、掲載側はクリック単価の高いGoogle Adsenseを追尾型で掲載できるようになり、閲覧側は、今まで邪魔でしょうがなかった追尾型広告を表示するかしないかを選べるようになります。これによって、広告料金で稼ぎたい掲載側と、とにかくストレスなく記事を読みたいだけの閲覧側の利害が一致したと言えるのではないでしょうか。

一番いいのはどんな記事も広告なしで読めることなのですが、ウェブメディアの運用にはどうしてもお金が必要になってくるのは事実なので、しばらくはこういった妥協点を模索した広告がどんどん出てくるのではないかと思います。

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