もう倒産してると思ってました。
2011年にコンセプトが発表された時、ガジェット好きが「うおおおおお!」と叫んだNoteslateという製品がありました。紙のようにスラスラと書けて、書いたものはWi-Fiで転送可能。見た目もかっこいいということで私も買う気満々でした。
しかし発表から1年、2年と時が過ぎても発売の目処はいっこうに立たず、ついにはサイトすら更新されなくなりました。この時点で誰もが「開発失敗したんだな」と諦めたのでしょう。徐々にNoteslateという単語を目にすることはなくなり、自分も気づけば記憶の彼方に消し去っていました。
目次
ついに正式な発売日が決定
発表は突然やってきました。
iPad Pro、Surface Pro 4と高性能タブレットが相次いで発表され、ガジェット好きたちが「どっちにしようかなー」と頭を悩ませている中、届いた1通のメール。タイトルは「Noteslate SHIRO pre-order」と書かれていました。
見た瞬間、いま何が起きているのか理解できませんでした。落ち着いてメールを読んでわかったことはNoteslateはまだ開発が続いていたこと、そして第一弾が2016年春に出荷開始されるということでした。もう諦めていただけに「マジか!」と喜んだのは私だけではないでしょう。速攻でサイトへのリンクをクリックしました。
この時は「これでどこでもメモが取れるぜ!」とポチる気満々でした。そう、この時までは。
「え、4年かけてこれ?」なスペック
サイトを覗いてがっかりしました。私の目の前に現れたのは、とても2015年に発表していいレベルではないシロモノだったのです。
デザインがやばい
なんですかこのデザインは。最初に発表したデザインの面影がどこにもないじゃないですか。
分厚くて重そう。そのうち「凶器はNoteslateみたいなもの」な表現が出て来かねないレベルです。
遅延がやばい
性能も「4年前のものかな?」と言いたくなる体たらく。コンセプトビデオで手書きのスピードにまったくついていけていない様子を見ることができます。
動画見るのが面倒くさい人用にGIFも作ってみました(ちょっと見づらいかも)。
AppleとMicrosoftがスタイラスにがっつり対応したタブレットを発表した後でこれを見せられるとは思っていませんでした。しかも若干日本語間違ってるし。
Noteslate買うくらいならブギーボード買おう
待ってなかったけど、発表されたことは嬉しかったんですよ。でも、売るなら現時点にふさわしいスペックであってほしかったです。厚くてしょぼくてダサいのに199ドルという価格もいただけません。日本だと送料入れて25000円くらいでしょうか。
はっきり言いましょう。Noteslate SHIROは買う価値ゼロです。これを買うくらいなら、似た性能を持つブギーボードを買ったほうがずっといいです。
Bluetooth接続すればノートを簡単にPCに保存でき、Evernoteへの保存も可能。Noteslateより性能が良くて、1万円近く安い。Noteslateを買う理由がゼロになるレベルの製品です。
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今のブギーボードかなり使い込んでいたのでNoteslateに乗り換えようかと思っていたのですが、サイトを見たあともう1台買うことにしました。紙のメモ帳を持ち歩かなくなったくらい便利な製品なので、ペーパーレスを実現したいと思っている方はぜひ購入してみてください。