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女子高生社長の椎木里佳さん、iOSアプリ「ミルピク(milkpic)」公式サイトのソースコードパクリ騒動で教科書に載るレベルの鮮やかな鎮火を見せる

Twitterのライムラインを眺めていたら、女子高生社長の椎木里佳さんが経営する会社がリリースした「ミルピク(milkpic)」というアプリの公式サイトが、こちらも同じくアプリの「Presso」の公式サイトのCSSをまるごとパクっている!という騒ぎを見かけました。

最近書籍も出版し、テレビでもネットでも露出度が上がっている女子高生社長がパクリ行為。通常なら大炎上確定ですが、ご本人が「炎上はこうやって食い止めるんや!」と言わんばかりの鮮やかな消火活動を行い驚きました。

これはソーシャルメディアをやっているあらゆる人に役立つケースだなと思ったので、まとめることにしました。特に会社でいやいやソーシャルメディアをやらされている人たちにとって参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

パクリ疑惑の記事が上がる

事の発端はこちらの記事でした。

女子高生社長の椎木里佳さんがパクリ?リリースしたiOSアプリ「ミルピク(milkpic)』のcssが、はてな社のアプリ「Presso」のcssをパクっているらしい – WebMakeBlog KIYOTATSU | キヨタツ

この記事ではミルピクとPressoのCSSを比較しているのですが、どう見てもアウツな内容。「data-page-class=”campaign::presso”」という記述がある時点でコピペ確定です。丸パクりしないとこれは出てきませんからね。

※完全に余談ですが、この記事タイトル長すぎてツイートできないのでもうちょっとコンパクトにまとめたほうがいいんじゃないかと思ったり。

燃え広がる前にパクリを素直に認め、謝罪

ウェブサイトを制作している人たちはこの記事を読むと「あぁ、社内のエンジニアが手抜きで作ったんだな」「外注かな?」という感想を抱くと思うのですが、世間はそうはいきません。「話題の女子高生社長が他サイトを丸パクリ!」となり、格好の叩き材料を世の中に提供することになります。

椎木さんはそれをしっかり理解しているのか、大炎上案件になる前に速攻でエンジニアに確認し、パクリ行為があったことを報告し謝罪。そしてサイトを閉鎖し、責任者としての責任を全うできなかったことについても謝罪。過失と責任者としての責任、両方について謝罪をするパーフェクト謝罪をTwitter上で行いました。

そして、サイト閉鎖=アプリ終了ではないこともきっちり説明。

通常であればこの手の炎上は「パクった」という事実だけが独り歩きし「まじかよ最低だな」という純度100%の批判コメントがタイムラインに溢れかえるところでした。しかし、この素早い対応で拡散する事実は「パクリを認めて謝罪」となったため、批判は出るには出るでしょうが大炎上には至らないはずです。

炎上対策は初動の速さと内容が大事

椎木さんの動きには炎上対策のエッセンスが凝縮されています。

明らかな過失による炎上が発生した時は

  1. 過失の内容を把握する
  2. 原因を特定する
  3. 特定できたらすみやかに対策を取る
  4. 過失の経緯と原因、現在とっている対策を説明し、謝罪する

この4ステップを正確に、素早くやることが大事と言われています。

今回の「ミルピク(milkpic)」ソースコードパクリ騒動は、パクリを指摘した記事が話題になってから2~3時間程度のところで全ての対応と謝罪が完了しました。とにかく鮮やかとしか言いようのない速さです。

会社でソーシャルメディアの運用を任せられている方々は、椎木さんの一連の動きをモデルケースとして社内で共有するといいのではないでしょうか。

余談

しかしこの椎木さん、パクリ騒動はすぐさま謝罪しつつ、出版した本のAmazonレビュー欄の炎上については「売上アップにつながるありがとう!」と煽っていて、したたかですね。

謝罪すべき炎上と、放置してOKな炎上をはっきりと区別して、どちらも自分の糧とする椎木さんの話題の著書はこちら。

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私はこの一連の騒動に対する対応に感心してポチってしまいました。読むのが楽しみです。

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